グリゴリの里脱出時

リカルド「アニーミには、学校建設の夢があるのだろう?」
イリア「聞いてたの!?」
リカルド「セレーナは平穏で堅実な生活、ラルモには不確定だが可能性に満ちた未来。ベルフォルマは…」
スパーダ「(…ドキドキ)」
リカルド「…まぁいい。兎に角、転生者だからと言ってガキの未来を〜…」
スパーダ「ヒデェ!!!
ルカ「名前呼ばれただけマシじゃない…(←呼ばれてない人)」











戦場で初の邂逅。
「…何だ、貴様は。ガラムの兵か?」
「ピンポ〜ン。なんとかバルドって人に連れて来られて三千里。此処なら人を殺しても煩く言われにゃいって聞いたんだ、ぴょん。」
「・・・・」
「僕ちんはハスタ。あんた、だぁ〜れ?」
「・・・・・・・・・・リカルド…。リカルド・ソルダートだ。」
「ほぅ、リカちゃん!」
「リカルドだっ!!」
「俺さぁ、何かリカちゃんに変なキ・モ・チ!になっちゃうけどぉ、これ何だ〜ろね?リカちゃん知ってりゅ?恋?鯉かな?故意かも!」
「知らん!その妙な喋り方を今すぐ止めろ、鳥肌が立つ・・・っ!」
「おぉぉおおぉおぉおお!!ソレ!!!」
「(ビクッ)」
「その顔イイねぇイイねぇ〜こっちを向いてよねぇリカちゃん♪その表情、好みだなぁ〜ん、おぅいすぃっそ〜!…ゾクゾク、してきたぷー」
「…(無言で銃の照準合わせる)」
「いゃん★怒っちゃ、ヤ!」
「俺の半径50m以内に入るんじゃない…。」
「ハスタ将軍!本部にてブタバルドがお呼びで御座ります!何ぃヨシ分かった今すぐ駆けつけるぞブタバルド!…って訳でまたねリカちゃんバンビ〜ブ〜♪」


「…最初に奴と会ったのはそんな感じの戦場だ…」
「た、大変だったんだね、リカルド。」
「うっげぇえ〜キモチワル!!アタシだったら耐えらんない!!」
「ぐぇ…俺もんな奴耐えれるかよ!…だけどよ、何でアイツ、ハナっからアンタに執着してんだぁ?」
「・・・さぁな…知りたくもない…」
「きっとリカルドが戦場で一番強い!っていう直感が働いたんじゃないかな?」
「つまり、同じ戦場になったのが運のツキと言いたいのか?ミルダ。」
「あ、いやゴメン…」
「何にせよ好かれてたんじゃない!良かったわね!きしゃしゃしゃしゃ!」
「アニーミ。お前はもう少し、自分がソレを言われたらどう感じるかを考えてから、物事を喋った方が良いぞ…」
「ごめんあそばせ〜!いひひひひ!」











小ネタ【スパリカ・ギルドダンジョンでの出来事】

スパーダ「犬探しだぁ!?他当たれよな、ったくよぉ!」
ルカ「で、でも大切にしてるみたいだし…引き受けちゃったし。」
イリア「とっとと探して戻るわよ!手分けすれば早いんじゃない?」
アンジュ「そうね、敵も手強くなさそうだし。」
エル「この前みたいに二人一組に分けるんやな!」
アンジュ「エルとリカルドさんは一緒にしちゃ駄目ね。サボるから。」
イリア「じゃあ、私とエルでいーじゃない。」
エル「かまへんよ、別に。」
アンジュ「じゃあ、私とルカ君ね。」
ルカ「うん。前世の事でちょっと聞きたい事もあったし、丁度良いや。」
スパーダ「で、俺がリカルドとかy・・・ってもう居ねぇ!?」
アンジュ「じゃっ宜しくね★スパーダ君!」
スパーダ「ちょ、えぇ!?マジかよ!」


スパーダ「っくしょぉ〜…。何処に行ったんだよリカルドの奴!」
リカルド「呼んだか?」
スパーダ「おわぁっ!」
リカルド「此処に入った時から犬の気配がしてな。そっと追いかけて来たんだが…。」
スパーダ「・・・見つかりそうか?(←非難する事を諦めた)」
リカルド「…気配は近くにあるんだ。」

 クゥ〜ン…
   ク〜ン…(ガサガサ)

スパーダ「お!コイツじゃねぇ!?ほら、写真そっくりじゃねぇか!」
リカルド「あぁ。間違いない…な・・・!?」

 ク〜ン…(一匹目)

クゥン…(二匹目)

    クゥ〜ン…(三匹目)

  ワンッ(四匹目)

      キュ〜ン…(五匹目)

・・・六匹、七匹、八匹・・・・・・

『キュ〜ン・・ペロッ、ペロペロペロ…』
リカルド「こら、止めろ舐めるんじゃない、…くすぐったい。」
スパーダ「ちょっと待てアンタ犬を引き寄せすぎだろ!?」
リカルド「俺の所為か…?」
スパーダ「そうやって誰彼構わず誑かしてんじゃねぇよ!」
リカルド「落ち着けベルフォルマ!」
スパーダ「落ち着いてられっか!アンタは俺のだー!」

十匹、十一匹、・・・


計15匹。
次々とリカルドの元に集まり、手やら顔やらを舐める犬達に嫉妬するスパーダのお話でした★




合掌(無駄な被害に遭うリカルド氏(27)に)