なんとなく終盤あたりの方は大丈夫です。
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警告音が 鳴り響く。
























 感情 飽和 























最近、ヒスイをよく視界に入れるようになった―、と自覚する。

気付けば姿を探し、声を求める。



そうすることで、己のスピリアは平静を取り戻す。


























まるで、麻薬のように。






















このスピリアは、何だ。

知らない、知らない、この感情。







『クンツァイト。嗚呼、それは。その感情は―…』








お願いですリチア様。


どうしたらこの警告音を止められますか。


教えて下さい。




















「あ?何ボーッとしてんだよ。」             



              「なぁなぁ、さっきの戦闘だけどよ。」



 「お前って意外と料理上手いよなぁ。」                     



                             「馬鹿じゃねぇの?」



























「クンツァイト。」



























その瞳が此方を向いている時。




その時だけ、鳴り止む警告音。









煩い、煩くて仕方が無い。


何のエラーだ、何処にバグが起きている。













『クンツァイト、その感情は…

彼を見続けていれば、自然と気付くことですわ。

その"音"も、きっとその時鳴り止むはず。』







そう言って、綺麗に微笑むリチア様。



















































「っ・・・・か、は、・・・・!」





不意に、そのリチア様の笑顔が、データベースから引き出された。













刹那消え失せ、



目の前には、横たわるヒスイの身体。

















「―ッ・・・ぁ・・・っ」
































喉元に、首を絞める二本の手。
































瑠璃色の瞳の中は






紅赤の瞳をした






無表情の己しか映さない。





















「・・・ヒスイ。」















これが。






これが。








この気持ちが、
 嬉しい という感情か。





















「ク、ン、ツァイト・・・・」






















「ヒスイ。」








































「     。」































彼の身体が、ビクリと跳ねて










動かなくなった。










































警告音は、もう鳴らない。













あとがき↓
これも一つのクンヒスの形。ずっと書きたかったネタ。
ボカロの炉心融解聞いてたらつい…
ムラムラしてやった。反省は少ししている。


2009.01.27    水方 葎