●ペンギンの部屋について キャスケット「まじまじと見た事なかったですけど、ペンさんの部屋って・・・。」 ベポ「・・・・・殺風景だね。」 キャスケット「おれの部屋より広いのは分かりますけど、綺麗だから余計に広く見えるなぁ。」 ベポ「窓もピカピカだしお布団もきちんと整えてあるもんね!」 ペンギン「そうか?普通こんなもんだろう。」 キャスケット「おれの部屋見た後に言いますか、それ。」 ロー「そんな殺風景でもないだろ。ほら。」 扉付近にある『?』の木箱を開ける キャスケット「ひぎゃあああああ!?な、何すかこれ!!」 ペンギン「船長。危ないから開けないでくれと言っただろう。」 ロー「おれがんなヘマするか。」 ベポ「火薬に爆弾に武器に毒壷、これはなぁに〜?」 ペンギン「無闇に触ると危ないぞ。それは拷問器具の一つで、」 キャスケット「わあああああ聞きたくない聞きたくなーい!!」 ロー「ったく・・・じゃあペンギンの本棚でも見てろよ。お前の勉強になるもん沢山あるぜ。」 キャスケット「うう…。そうしてま、ひぎゃああああああ!?」 ペンギン「何だ。」 キャスケット「暗殺術に火薬爆薬指南書、劇薬調合辞典とか、何すかこれ!!」 ロー「きちんと料理の本もあんだろ?」 キャスケット「『食に混ぜる毒』の隣にあっても読む気失せますから!!」 ベポ「色々揃ってるんだね〜。」 ペンギン「ああ、要り様でな。」 ロー「気にせずほら、これでも読んでろ。お前の役に立つぞ。」 キャスケット「有難うございま…」 【人体の急所】 キャスケット「要るかー!!!(床に叩きつける)」 ペンギン「要るだろう。結構細かい部位まで載ってるぞ、それは。」 キャスケット「も〜この部屋怖いー!!おれ今までこんな部屋と引き戸一枚で繋がってたんだー!!」 ロー「それどころかこの本棚と木箱の裏がお前のベッドだぜ。」 ベポ「引き戸開けて一歩踏み込んだ横が色々詰まった木箱だしね!」 ペンギン「・・・人を危険人物みたいに言わないでくれ。」 ロー「一般の人間は床下に毒針なんて仕込まないけどな。」 ペンギン「それは船長の部屋に繋がる引き戸の前だけだ。もしもの侵入者対策だ。」 キャスケット「毒針!?ど、何処に!?」 ベポ「(くんくん…)ココ?(他と大差無い床板の一枚)」 ペンギン「ああ。」 キャスケット「間違えておれが踏んでたらどうすんですか!!?」 ペンギン「お前はおれの部屋から船長の部屋に行ったりしないだろう。」 キャスケット「そうですけど…。うう、もうこの部屋絶対不用意に入らない・・・。」 ロー「じゃあ、間違っておれが踏んだら?」 ペンギン「踏ませたりしない。というより、この毒針にいの一番に気付いていただろう。」 ロー「まあな。でも気付いてなかったら大惨事だぜ?」 ペンギン「言っただろう。踏ませたりしない、と。」 ロー「断言するじゃねぇか。」 ペンギン「当たり前だ。おれは船長に危害を加える為に此処に居る訳じゃない。」 ロー「・・・たまに恥ずかしいよな。お前。」 キャスケット「何かおれたちまで居たたまれなくなってきた・・・ていうか実際この部屋怖くて長く居たくない…。」 ベポ「日記ないの?日記!」 キャスケット「それはもういいから!」 ペンギン「航海日誌か。ある事にはあるが、」 ロー「何の順序も踏まずに開くと爆発するぜ。」 キャスケット「それももういいからー!!!」 結論:ペンギンの部屋に無断で入る事ほど危険な事はない。 キャスケット「おれ今日、少し賢くなったかも・・・。」 ベポ「知らなかった方が幸いかもね〜。」 ロー「枕に短刀隠すのやめろよ。」 ペンギン「船長が寝る時は場所を変えてるんだが。」 ロー「フフ、本当妙なトコロで真面目だよな、お前。」 ペンギン「お褒めに預かり光栄だ。」 Side P fin. そんなペンギンの部屋。 彼の部屋は危険物でいっぱい。本は勿論普通のもあるけど、ふとしたところに危険な本が混ざってる。 ペンギンの部屋は殺風景に見えて、隠してある危険物がゴチャゴチャしてるよ!って話でした。 2009.05.16 水方 葎 |