* 最期の唄  後書き *


まずは、今回このような異色話にお付き合い頂き有難うございました。
ハートの海賊団自体を「船長大好き!」に捏造している訳ですが、そんな彼らから船長を奪ったらどうなるかという妄想を形にしてみました。書き始めたのは「ウチのペンギンって船長居なくなったら確実に壊れるな」と思ったのが切欠ですが。
加えて不思議系・ホラー系という趣味に走りまくりですみません。今までの小説や小ネタから台詞・行動・部屋の仕様など、自分設定をふんだんに使ったので、ある意味一つの区切りとなりました。
こういうハートの海賊団もあるんだなあ、位に捉えて頂けたら嬉しいです^^

基本、妄想の世界だけでも幸せで居て欲しいので、そんな話ばかり書いてます。イチャイチャ大好き!
けれど幸せがあるからこそ、こんな世界もアリなんじゃないかなあ、と思ったので。
死とか仲間の殺害とかカニバとかはあんまり重要じゃないんです。
その行動をする精神的な部分、そちらの方が描写したかったんです(過去形)
つまり何が言いたいかって言うと、やつら皆、
究極の純愛・・・なんです・・・。伝わればいいなあ。

EDは全部で6つです。みんな最初にどれを見たんだろう…。
●求めた光
●先に逝ってて
●最期の頁
●繰り返される唄
●独白のような、その小唄
●最期の唄

文字の色やサイズ、背景の色を変えられるのはwebならではだと思います。
独白のような〜EDの末尾に灰色の文字を使ったり、新聞の色に赤を使ったり。
文章だけでは伝わらない何かを読み取って頂けたらなぁ、と思いながら書いてました^^


こんな所まで読んで頂き、有難うございました!!



以下、この話を

ギャグにしたい方、気分転換したい方のみどうぞ。







舞台裏。

ロー「つうかありえねぇ。本当ありえねぇ。」
キャス「(ビクッ)どどど、どうしたんですか船長。」
ロー「は?何?
何でおれ死んでんだよ。誰か5秒以内に説明しろ。」
キャス「だって、嵐で大きな木片が…」
ロー「んなモン避けるだろ普通。
キャス「いや、避けれないスピードっていうか…」
ロー「シャンブルズに決まってんだろ普通。
キャス「・・・・ですよねー…。
ペンギン「・・・一応言っておくが、普通、って言っても一般人はシャンブルズ出来ないぞ、船長。」
ロー「ったく。この話おれが一番不幸じゃねぇか。何だよ
一行目で即死って。ふざけんな。」
キャス「ちょっと待って下さいよ一番の不幸はおれですよ!!」
ロー「黙れ。おれが一番最悪だ。」
キャス「orz」
ロー「あーもー最悪だ。カニバもあったし、数日間は何も食えねぇな。」
ペンギン「(普段から解剖だの実験だのしてる人間の台詞じゃないな・・・。)」
ベポ「食べてないのはいつもじゃない、キャプテン!夕飯誤魔化そうったってそうはいかないよー!」
ロー「あーベポ、おれ、赤背景に黒文字とか見ると夕飯食えなくなるんだよ。」
ベポ「ええええ!大変!!どうしよう、医者医者!」
ペンギン「・・・確かに目が痛くなるけどな。」
キャス「・・・・・・おれは心が痛いですよ…。
ロー「・・・なあ、ペンギン。おれ、美味かった?(ニヤニヤ)」
ペンギン「・・・趣味が悪いぞ、船長。あれは楽屋で用意してあった肉だろうが。」
ロー「まあそうだけどよ。」
ペンギン「それに、」
ロー「?」
ペンギン「・・・・何でもない。
(船長の肉だなんて、考えたくもない。)
ベポ「でもおれ、今回感じた!」
ロー「ん?」
ベポ「おれ、絶対に、
ぜーったいに、キャプテンの傍に居るからね!
ロー「(笑って)おう。」
キャス「お、おれだって!!」
ペンギン「それは良いが、キャスケット。」
キャス「はい?」
ペンギン「お前、船長の刀でおれの頚動脈を斬ったつもりだろうが・・・あれ、
ズレてたぞ。」
キャス「え、ちょっ!!今このタイミングでそういう事言うの!?めっちゃイイ話で終わろうとしてんのに!?」
ペンギン「大事な事だ。そもそも急所というのは外すとだな、」
キャス「うわあああんすいませんでしたあああ!!(土下座)」
ロー「で?ペンギン、お前は?」
ペンギン「ん?さっきの話か。
      ・・・常に隣に居るのは無理かもしれない。
      だが、おれの総てを以って守ると誓うよ、ロー。」

ロー「全員、合格。」

そうして、ローはニヤリと笑んだ。



これがいつもの、ハートの海賊団。






090608 水方 葎