キャプテンの遺体を乗せた、ペンギンが一人で乗る船に時限爆弾を積んだんだ。 ペンギンは、まるで見守るように見てたよね。 それでおれは、キャスケットと海に出たんだよ。 ―ほら、こんな少しの間なのに、キャプテンに報告する事が沢山あるなあ。 「大丈夫、キャプテン。分かってる。」 ちゃんと二人と、会わせてあげるから。 おれが行くのは、少し後になっちゃうけど。 二人が居れば、キャプテンも少しは寂しくないよね? そうしておれは、光の欠片を求めて、船を進める。 すぐ横には、もう動かないキャスケットの冷たい身体。 ああ、二人とも。 無事にキャプテンと会えたかな。 すぐにキャプテンの欠片だったもの、持って行くから。 だから、ね。 先に逝ってて END |